夏以来の師匠のレッスン、ダメだこりゃ
8月末に師匠・金子勝子先生のレッスンをお願いしていたが、当日、仕事がその日のうちに終わりそうになく、泣く泣くキャンセルした。で、師匠もいろいろとお忙して、昨日、ようやく夏以来、久しぶりのレッスンだった。
本来なら、久しぶりのレッスンなので準備完了!と行きたいところだが、本業の仕事の上期も押し詰まり、まったく練習ができていない。
ここ数年でピアノに集中できるバイオリズムがつかめた。ビジネスシーズンが4月に始まり、5~7月は比較的余裕がある。なので夏のコンクールシーズンはビジネスシーズンの「閑散期」とばっちり合うのだ。
ところが、8月下旬から9月いっぱいにかけては、上期の締めに近づくので、売上や利益の精査等で時間的にも精神的にも忙しくなる。10月に入ると比較的落ち着き、12月まではまたピアノに向かう時間が増やせる。金子勝子ピアノ教室の発表会は毎年12月末なので、この3ヶ月を発表会向けの練習に充てることになる。
で、年が明けると、たいてい第4四半期は予算を大きく積んでいるので仕事に追われるようになる。従って、私の場合、5~7月と10~12月の計6ヶ月間がピアノのオンシーズンとなるようだ。
なかなか、年間を通してコンスタントに練習するのは難しいものだ。
さて、昨日のレッスン前夜くらいまとめて練習したかったが、帰宅が深夜0時になった。翌朝一番に重い会議と午後、クライアントへのお詫び訪問があるので、体力温存のため夜1時にはベッドに入った。
さすがに何の練習もせずに、いきなりレッスンに臨むのはコワいので、夕方18時に会社を出て、池袋のスタジオノアで一時間ほど準備練習をした。たまたまスタインウェイの部屋が空いていた。
19時半にスタジオを出て、師匠宅へ。
20時半に到着。前の順番の大人の女性がレッスン中で、ショパンの変奏曲、かなり苦戦していた。最近、門下に入った女性で、どうも師匠のおっしゃる意味が理解できないようだ。女性のレッスン終了後、「二年指示すると、先生のおっしゃる意味がわかるようになりますよ」と声をかけた。
事実、私も師事したての頃、「音の行方を追って」という意味が分からなかったことを思い出した。要は「自分が出した音が“どのように響いて行く”のかを聴きながら弾くように」ということだが、最初は指で弾くことばかりに気を取られて、耳がどうしてもおろそかになる。そこに気がつくには、「大人のピアノ再開組」の場合、最初の一曲を半年くらいかけて身につけないと、耳がついて来ない気がする。
見方を変えると、子どもの頃、弾くことだけでなく聴くことがちゃんとできていた人は、大人になって苦戦しないのではないだろうか。
それはともかく、私のレッスン。
10数秒弾いたところで、「うさぎさん、ぜんぜん練習してないでしょ」と師匠に見破られてしまった。「タッチがフカフカよ」と。ダメだこりゃ。
そこから30分間かけて、基本のメトード、スケール&アルペジオをゆっくりとやり直すことに。基本がおろそかだとバレるよな。
30分間みっちり準備練習を行った後、ショパンの練習曲 作品10-6へ。
まず、右手のレガートが歌えていないこと、脱力ができていないから「響きが上空に飛ばない」ことを指摘された。右手の4、5の指でメロディーを弾きながら、1、2、3の指で16分音符の伴奏が入るのだが、すべてをきちんと弾こうとして手も肘もガチガチになってしまっている。「ヒジ、楽にして」「ウデ、楽にして」と注意されながら通した。
師匠からは、まずメロディーの連打と伴奏の連打を別々に弾く「攻略法」を指導された。両手を合わせる前に、力が抜けるようになって、「音が飛ぶ」ようになることを優先するようにと。
もう一曲、ジェック・デュフリの小品をレッスンに持って行きたかったが、間に合わなかった。
今年の発表会は12月21日。練習量を増やさねば。
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