眺めのいいビルと眺めのいい山と
昨日は半日、渋谷ヒカリエの高層階ですごした。新しいスマートフォンアプリの端末検証だ。窓の外に目をやると、広大な関東平野が広がり、ここすべてに数千万人の人の仕事、暮らしがあると思うと何だかため息がでた。「自分一人が関われる仕事なんてちっぽけなものだな」とか。
それでも、一人ひとりの営みが紡ぎ合って都市、もっというと日本経済が成立成立しているわけで、この眺めは一つの曼荼羅図なのかもしれない。
ただ、空調が効いた快適なスペースではあるが、上の写真を見ると、ブラインドの存在で「天空の牢獄」のように見えなくもない。
「先週の今頃はどうしてたっけ?」と思い出すと月山の山の上を歩いていた。30分ごとにめまぐるしく天候が変わり、大粒の雨が降り出したと思ったら、突然晴れ間が見えて、雨カッパを着たり脱いだりと、気まぐれな天気に翻弄された。
高層ビルの一室と違って、どこまでも空間は広く、道から外れるのも自由だ(もちろん安全上、禁止されてはいるが)。
そんなこんなでこの一週間、山から都市への生活に順応するのに結構疲れてしまったのか、金曜夜にたどりついて、夜10時すぎにはベッドに入って朝まで爆睡してしまった。
中学、高校時代はピアノと同じくらいボーイスカウト活動にのめり込み、土日の多くは山の中で過ごした。先週の旅で、長年離れていたピアノと同じく、山心(?)に小さな灯が点いたような気がする。
というわけで、昨日はピアノの練習ができなかった。
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