夏の終わりの出羽・月山、神の使いはうさぎ
山形県の出羽三山、月山の山の上でしばらく過ごしております。
「うさぎ」といえば「月」。うさぎは古来、月山の神のお使いであり、月の精ともいわれ、悪運から逃れる力があるといわれています。上の写真は月山八合目にある中宮・御田原神社(みだはらじんじゃ)の「なでうさぎ」です。
天照大御神が太陽の神様なら、弟の月読命(ツクヨミ)は月、夜を統べる神様でした。月山の山頂に鎮座する月山神社はその月読命を祀っています。
私が夜想曲や幻想曲が好きなのは、そんなところに理由があるのかも……。
神様の使いとして、うさぎは、いぬやきつねに比べるとメジャーな存在ではありません。それでも住吉大社(大阪)をはじめ、全国の住吉神社には必ずどこかにうさぎがいますよ。
このあたりのお話は「鍵盤うさぎ」が生まれた話につながりますので、いつかちゃんとブログに書きたいと思います。
ちょうど今、月山は秋の峰入りの最中。山は白装束の修験道の行者たちでいっぱい。遠くから見ると、白いうさぎが山を駆けまわっているようにも見えます。法螺貝の響きも、時折聴こえます。
月山は古来「死者の行くあの世の山」といわれてきました。
今年は秋が早いです。私も山を下りてこの世に戻ります。