頭のてっぺんが禿げた夢を見た
私はあと数年で50代を迎える。幸いなことに髪の毛は白髪が増えてきてはいるものの、量はフサフサしており、美容師からあと20年は禿げないとお墨付きをいただいている。
たまに同級生に会うと、すっかり禿げ上がったのもいる。「えらい貫禄のあるスーツ姿の中年が歩いてきたな」と思ったら同級生だったってことも多い。
しかし、禿げるというのは、男にとって激しいコンプレックスのようだ。Facebookのアイコンを髪の毛があった若いころの写真にしている者もいる。
普段、頭のてっぺんなんて見ることはないから、(夢の中で)自分の頭の後ろが鏡に映った衝撃ときたら、「!」マークが10個並ぶほどだ。
しばらくして、冷静に禿げた自分を受け入れようと思った(夢の中で)。「自分は老いているのだ」と。激しい雨音に目が覚めてしばらくしても、夢は現実だと思っていた。
なぜ、こんな夢を見たのだろう?
先週、半日ドッグを受けたことが大きな要因かも。ここ数年、椎間板ヘルニアやら、四十肩やら、身体のところどころにガタがきていること。でも、身体はクルマのように買い換えることはできず、メンテナンスをしながら乗り続けなければならないこと。
そんなことを、半日ドック後、毎日、通勤電車の中で考えていたからだろうか。
すっかり禿げ上がってしまった同級生と飲んだ際、「オレも白髪が増えてさ」とつぶやいたら、「染める髪があるのに文句言うな!」とどやされた。
お腹のふくらみはトレーニングで引っ込めることができる。努力の問題だ。
だが、体質とはいえ、髪の毛の有無って男にとってフェアじゃない。もちろん、禿げをアドバンテージとする男もいるとは思うけれど……。