「魔法のリストボード」で脱力のレッスン

2015年8月7日

魔法のリストボード先日、以前、フィンガートレーニングを習っていた水谷稚佳子先生を久しぶりに訪ねた。水谷先生はピアノ指導者のほか、コーチングのトレーナーもされている。ここ数年は、何だかフィンガートレーニングのレッスンは忘れてしまい、子育てや心の持ち方のカウンセラー的存在になってもらっている。

本業のビジネスを離れたところで、ピアノ指導者というまったく違った立場からのアドバイスは示唆に富み、私にとって師匠・金子勝子先生とは違った「姉貴」的存在だ。

いつものようにちょっとした相談をしようと(というか愚痴を聞いてもらおうと)電話したところ、ひと通りの相談の後、「“魔法のリストボード”っていうのを作ったのだけど試してみない?」と。興味津々で先日ご自宅を訪問した。

近況報告の後、早速、“魔法のリストボード”を両手に付けてミニレッスン開始。

“魔法のリストボード”については、先生のブログに詳しく説明がある。

以下のような人に効能がある器具らしい。

・力が入って指が思うように動かない人
・手首が固まって力が入っている人
・指が弱く音が小さい人
・指の支えが弱い人
・指の関節の弱い人
・マムシ指の人
・親指にいつも力が入っている人
・打鍵のスピードがない人
・音の粒が揃わない人
・指が速く動かない人
・同音連打やトリル、重音などがうまく弾けない人

私は、親指にいつも力が入ってしまうのが弱点。師匠・金子勝子先生は「親指の脱力こそ美しい音の肝だけど、実はアマチュアの人の弱点」といつもおっしゃっている。

魔法のリストボードは、まずプラスティックの板の上に手のひらを置き、軽いベルトで手のひらを巻く。すると、指先以外が固定されるので、指先で手全体を支えるようになる。

親指はダランとした状態で、まず2,3,4のみでハノンのようなメトードを弾いてみた。これだと手首に力は入らず、腕の重さを指先で支えるようになる。

次に、意識的に手首を落として、平均律の前奏曲を弾いてみた。ボードが邪魔で弾きにくいが、確かに脱力しやすくなり、耳を澄ますと響きが明確になった気がする。

魔法のリストボード
使ってみた感想は「魔法のリストボード」というより、“脱力養成ギブス”といった方がニュアンスが近い気がした。しばらく使ってみて、また効果はレポートしたい。

値段は、Mサイズ・Sサイズが1個1835円、2個組3150円。Lサイズが1個1900円、2個組3300円(いずれも税込み)。私はMサイズを購入。左右一緒に使える2個組をお勧めします。

購入はユーオン芸育社のホームページよりどうぞ。


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