今年2度目の「アマコン朝練」に参加。詰め甘!
前回は3月中旬に参加。今年2度目の朝練だ。今日は7人が参加して、私の持ち時間は9時50分から24分間。朝9時すぎ、一人目の方から全員の分を聴いて、「講評用紙」に感想をきっちりと書き込んだ。
今日、試したのは次の4曲。
モーツァルト/アダージョ ロ短調 K.540(使用楽譜
バッハ/平均律クラヴィーア曲集 第2巻 ロ短調 前奏曲とフーガ (使用楽譜)
モーツァルト/ピアノソナタ K.310 イ短調 第1楽章(使用楽譜)
ラモー/クラヴサン曲集より「ため息」(使用楽譜)
モーツァルトのアダージョ ロ短調は、昨年12月の門下発表会で弾いて以来、ほとんど練習していない。ぶっつけ本番状態だ。案の定、4か月放置すると暗譜が吹っ飛んでしまった。昨夜、自宅で数回だけでも弾いておくべきだった。
この曲は両手が交差する。特に右手が左手を越えて低音の方に伸びた瞬間、97鍵を持つベーゼンドルファーインペリアル特有の黒い鍵盤「エクステンドベース」が目に入った。瞬間「あれれ……」と居場所がわからなくなってしまった。何度も、このグランドピアノを弾いているのに……。やはり魔物だ。
とにかくアダージョは練習不足。抜本的にやり直しをせねば。
一方、バッハの平均律第2巻 ロ短調は、3月末のモダンピアノ愛好家によるバロック演奏会でも弾いたばかりなので、きっちりと弾けることができた。この仕上がりなら、アマコンに出せそうだ。
モーツァルトのピアノソナタ K.310 イ短調 第一楽章。テンポを上げすぎた。細部がとても甘くなった。先週の師匠のレッスンで指摘を受けたリスクのある箇所が、ホールで演奏するとモロに転んでしまう。徹底的な部分練習が必要だと思った。
ラモーもモダンピアノ愛好家によるバロック演奏会で弾いたばかりなので、とても落ち着いて弾けた。
というわけで、現状、完成度が高いのはバッハの平均律と、ラモー、クープランのフレンチバロック数曲。うーむ、どの曲にするべきかとても悩む。
私のほか6人の演奏を聴いて、皆さん、自分のキャラクターに似合った曲を選ばれているのが印象的だった。「選曲にこそ、演奏者の個性が表れるなぁ」と改めて思った。
ところで、私が初めてアマコンに参加した5年前から、杉並公会堂にはずっと気になるポスターが貼ってある。制服を着た娘と、薄桃色のワンピースを着たちょっと病弱そうな妻、二人連れのお父さんの図。このポスター、地下二階へ降りるエレベーターを待つと、必ず目に入るのだ。
見る度に「娘と腕を組んでオーケストラの演奏会」というシチュエーションに自分を当てはめてしまい、切ない気分になる。うらやましすぎる。うらやましすぎる。うらやましすぎる……。
しかしなぁ、何年間、このポスターを貼り続けるんだろうか。